中田敦彦
中田敦彦氏のyoutube universityはマジで良いコンテンツだ。
たまたま中国近現代史に興味があり、検索したところヒットしたので見てみた。
わずか20分ほどでざっと網羅してくれる。お笑い芸人なので、話がうまい。笑いも当然ある。
教え方がうまいと言われる予備校講師も真っ青だろう。こんな授業を受けてみたかったと思わせる。
世界史・日本史が面白いので見続けたが、その後文学編が始まった。『人間失格』や『こころ』などの名作を解説してくれる。これが非常に面白い。
実は私は日本文学はかつてかなり読み込んだクチなので一家言ある。氏の語る『人間失格』はかなり深く、非常に惹きこまれる。文学青年だったころを思い出した。これは一度聞く価値ありだ。
最近は現代社会編が始まった。
消費税、憲法改正、米中関係、日韓関係などを解説してくれる。これらの諸問題に、これを聞くだけでかなり詳しくなれる。
氏はよい活躍場所を見つけたと思う。
バラエティーのひな壇芸人やっているよりも、よっぽど彼の良さが出せている。
youtubeでは、お茶の間の視聴者の興味関心にあわせる必要がない。TVでは、視聴率のためにあわせる必要がある。
しかしyoutubeは視聴率ではなく視聴者数で評価される(そして再生回数で収入が決まる)。氏の選ぶ話題は、それなりに聞き手を選ぶと思われるが、それでも一定の需要がある。
今や、チャンネル登録者数が100万人らしい。すごいことだ。
ネタ切れが少々心配だが、youtubeは過去の動画が蓄積されていくので、楽しめる時間は十分に長い。
氏の選ぶ話題は、ある程度気合を入れないといけないようなものばかりだ。しかし、その話題をお笑いのトークで説明してくれるので、楽しく学ぶことが出来る。そこが評価されたのだろう。
「お笑い」と「教育」は一見かけ離れているように見えるが、実は親和性がある。
お笑いのスキルを持った人が教育界に進出してくると、今の先生陣にとっては脅威だろう。逆に生徒にとっては福音だろう。ここには大きな市場がありそうだ。
若く才能ある人が、既存の社会構造の中で磨り減っていくのを見るのはつらい。一方、そういう人が、自分が光る場を見つけ、階段を昇って行くのを見るのは楽しい。氏は未来の池上彰になるかもしれない。そのプロセスを見届けたい。