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心のハードル

いつもお世話になっております。

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年前までは、本を出版できるのは、有名人やプロの作家などごく一部の人

に限られていました。

それは、流通コストと在庫リスクがあるから、出版社もある程度売れる

見込みなければ出版しないからでした。

勢い、有名人や過去の実績がある人に集中してしまいます。

ところが、電子書籍という手法が広まってからは、上記流通コストと

在庫リスクという概念が取っ払われたため、有名人や実績のない新人が

本を出版できることになりました。

というのが電子書籍という手法の革命的な点であると思っています。

しかしながら、ここまで門戸が開いても、本を出版する人が少ないのが実態

です。

実際に、この電子書籍セミナーの参加者が百数十人を超えた今でも、実際に

本を出版した人は

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名にすぎないことは、その証左です。

このセミナーに参加しただけで、出発点には着いているのに、そこから

スタートを切れない、スタートしたとしてもゴールまでたどり着けていない

のが実態です。

つまり、本を出版できない理由は、他責(流通コストと在庫リスク)

ではなく、自責(著者側)にあったのではないか、というのが私の感想

です。

ここで、話は変わります。

変わっているように見えて元に戻ってくるので読み続けていただければ

と思います。

最近、ウォーキングがマイブームです。

独立してから、自宅をオフィスにしているのでアポイントからアポイント

まで、歩いているのです。

会社員時代であれば、いったんオフィスに戻って仕事をするところですが、

自宅がオフィスなのでその手はありません。

電車で行って、クライアントのそばの喫茶店で時間をつぶすというのが

王道だと思いますが、あまりコーヒーも得意ではないので、その手は

魅力的ではありません。

そこで、健康・ダイエットもかねて歩くことにしています。

もう半年ほど続けています。

最初は、

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分のウォーキングも大変でした。

それが、何度も続けるうちに、

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分くらいなら大丈夫、調子に乗って

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時間、

さらに

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時間もチャレンジしてみる、という風になりました。

イメージでは、新宿渋谷間が

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時間、五反田六本木間が

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時間、五反田丸の内間

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時間といったところです。

これは、体型維持にも効果を発揮しています。

また運動すると食事がおいしく、夜もよく眠れます。

上記の通り、最初は

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分も大変だったのが、

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時間くらいなら楽勝になりました。

でも、その間で体力がついたわけでもなく、筋力がついたわけでもなく、

さほど体重が減ったわけでもありません。

何が変わったかというと、歩くということについての「心のハードル」が

なくなったということです。

体力も筋力も体重もそのままで、心のハードルがなくなっただけで、

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時間の

ウォーキングが楽勝になったのです。

おそらく、本を書く=相当量の文章を書く、ということも、高い心のハードル

があるのだと思います。

本を書きたいけど進まない方は、きっと心のハードルがあるのだと思います。

もちろん、一定の文章力は必要です。

でもそれは書いているうちに身についていくとも言えます。

何よりも大事なのは、この心のハードルを乗り越えることです。

乗り越えるために必要なのは、一言では言えば情熱としか言いようがありま

せん。

・本を出すことで得られるメリットを頭に思い浮かべて、それを達成する

ために

邁進する。

・(もっと卑近に、)この章を書き終えれば自分ご褒美をもらう。

誰かにケツたたきをしてもらう。

・●

日までに書き上げる!と公表してしまって言い訳できない環境を作る。

・一流作家並みにホテルに一泊し、ネットを遮断して集中して書き上げる。

・身近なライバルを思い浮かべて、負けないように頑張る。

・お金を払ってトレーニングを受ける。

・自分を馬鹿にした奴を見返してやりたいと思う。

などなど、やりようはいくらでもあります。

学生時代に勉強やスポーツに真面目に取り組んだ人は、自分を鼓舞する工夫

をした経験があるはずです。

手を変え品を変え、いろんな工夫をして、それでも挫折しながら、また頭を

上げて前を向いて進んでいくというプロセスを繰り返して、結果として一定の

境地に達することができると思います。

自分の経験を振り返って、書いてみました。

ご参考になれば幸いです。

歩いているうちに仕事しろよ、と言われそうな筆者からは以上です。