中小企業診断士試験について①
お世話になっております。
今日は中小企業診断士試験の話をします。
先日の日経新聞で、社会人が取りたい資格のNo1になっていました。
最近注目されている資格です。
昨年の今頃、15日間の実務補修を受けていました。
以前一緒に勉強していた仲間も受けているようなので、頑張ってほしいと
思っています。
簡単に診断士試験の経緯を述べますと、私は2014年2月から勉強を開始
し、同年8月の一次試験、10月の二次試験に合格し、2015年1月~3月の
実務補修を受けて、同年4月に診断士登録を果たしました。
神風が二度ほど吹いて、俗にいう一発合格となりました。
(1) 診断士に挑戦した理由
資格は、司法試験など高難易度の資格がある一方、簿記3級など、難易度の
低いものもあります。
難易度と比例し、資格の価値も上がるという構造にあります。
財務・法務の実務経験のある自分にとって、もっとも取りやすく、もっとも
難易度が高い資格として、この資格を見つけました。
また、独立できるというのも魅力でした。
よく、診断士は独占業務がないという表現をされます。
それは事実ですが、補助金申請業務や企業再生支援業務など、独占ではない
けれども、実質的に診断士の独壇場となっている業務があり、必ずしも儲から
ない資格ではないと思います。
このあたりは、私も独立して間もないので、現実はあまりわかっていません。
また、診断士の収入を見ると、「講師」で稼いでいる人も多くおられます。
講師は、自分が最もやってみたい仕事であり、私にとっては非常に魅力的
でした。
(2) 学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
保有資格・・・証券アナリスト、簿記2級、ビジネス法務検定2級
経験・・・銀行にて法人営業、事業会社にて財務部・法務部
得意科目・・・財務会計、法務、経済、事例Ⅳ
苦手科目・・・情報システム、事例Ⅲ
冒頭に書いたように、かなり有利な立場にありました。
(実際は相応に苦戦したのですが、)財務会計、法務、経済は基礎が
ありました。
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
① 一次試験
・TACのWeb講座を利用。4科目パック+運営管理を受講しました。
・Webは、細切れの時間を利用できる、飽きたらやめる、等融通が利く
メリットがあります。
・一方、モチベーションが続かない、というデメリットがあります。
診断士試験はよくぶら下がり鉄棒に例えられます。
別に大車輪のような大技は必要なく、ただ単にじっと我慢してぶら
下がり続けることが大事である、という意です。
これは言い得て妙です。
膨大な範囲の勉強を、継続的に取り組み続ける必要があります。
私は、受験仲間と集まってTACの答練を一緒に解く、ということを
やりました。
答練を解いて、点数が低いほうが晩飯を奢る、というガチンコ勝負です。
これを繰り返すことで、モチベーションを維持できました。
② 二次試験
・TACの直前講座に通学。
・通学は時間が取られるというデメリットはありますが、学習仲間をつくり、
勉強会に参加することのメリットは計り知れません。
一次試験合格後に直前講座に申し込みました。
これは非常に良かったです。
そこで、銀行入行時の同じ部署の先輩と出会い、この方の勉強グループに
入らせていただいたのも非常に良かったです。
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
・冒頭に書いたように、2014年2月からスタート。一次、二次とも一発合格
でした。
・平日は帰宅途中のスタバ、土日はデニーズで勉強しました。
平均すると1日1時間~2時間程度。残業、飲み会を極力減らし、勉強に
充当しました。
受験時代と違い、長時間の集中はできないが、逆に短時間の集中はできるよう
になったことに気付きました。
電車の中、子供のサッカー応援の合間、風呂の中など、細切れの時間を作って
集中して勉強しました。
今日はここまでです。次回以降、もう少し詳細について書いていきます。
資格試験の勉強で身に付ける知識は大事ですが、資格試験のテキストに載って
いる時点で陳腐化しています。
本当に競争力のある知見とは、決してテキストなどに載っていないところに
あると思い始めた筆者からは以上です。