映像を理解できない
映像が理解できない人がいることを知っていますか。
そう、私は映像の理解力が極端に低い人間なのです。
ドラマ・映画の類はほとんど見ません。っていうか見てもスジがわからないで意味がないのです。
私は(勤勉な風を装って)テレビはほとんど見ませんが、実は本当の理由は、見ても理解できないからなのです。
同世代なら必ず見ている『東京ラブストーリー』も『
101
回目のプロポーズ』も見ていません。
見るのはニュースやスポーツに限定されます。
よくある話題の一つ、「最近見た映画でおススメは?」は私にとって極めて困難な話題です。
次にどうなるかわからない映画やドラマは、まず無理です。
プロットがある程度分かっているもの、つまり『寅さん』『ロッキー』といったものであれば多少受け入れることができます。
自分が一般に比して極端に映像の理解力が低いということに気づくまで、相当な時間を要しました。
ただ単に、この映画は自分には合わない、ということだと思っていました。
そういう映画ってありますよね、誰にでも。
でも私の場合、かなり多数のものがそれに該当するので、自分は映像の理解力が極端に低いのだとの結論に至りました。
結果としてほとんど映画を見ないという人生を送ってきました。
よくあるデートコース、映画を見てから、それをネタにおしゃべりしながら食事をするというのは私にはまったくワークしません。
ほとんどスジを理解していないからです。
特に、引っ付いたり離れたりするラブストーリーは完全に理解を超える範疇に入ります。
まして、俳優を知らない外国映画の場合、その傾向はさらに顕著になります(邦画は俳優を知っているので、最低限、誰が主人公かヒロインかくらいはわかる)。
映画後の会話が惨憺たるものになるのは想像に難くありません。
この傾向が典型的に現われたのは、ビデオであの名作『ゴッドファーザー』を見たときでした。
あの映画は、現在と過去が交互に描写され、私を混乱の極致に追い込みます。
しかも外国映画なので、俳優を知らないため、主要人物の特定も私にはかなり怪しいのです。
ギャングものは、必ず裏切り者が現れます。しかもそれはストーリーのラスト、大詰めで現れることが多く、それまでにその伏線が敷かれることになります。
しかし、私にはこの伏線がまったく理解できないので、なぜ突然裏切るのか、わからないのです。
下手すると、そもそも裏切ったのかどうかさえわからないまま
End
を迎えることになります。
つまり、味方から敵にかわったということさえわからないのです。「最初から敵だったんじゃね?」と思ってしまうのです。
『ゴッドファーザー』のときは、ビデオだったのでしばしば一時停止をして、紙に人間関係図を書きつつ、家人に説明をしてもらいながら見ました。
当然、良いところで一時停止しては議論を吹っ掛ける私はキレられて、関係悪化の要因の一つになり現在に至っています。
子飼いの部下に裏切られるのは、『極道の妻たち』のようなギャングものでも必ず発生します。
これもほとんど理解できず、最後までプロットについていけないまま終わります。
アクションシーンとセクシーシーンのみを楽しむという奇特な楽しみ方になります。
アニメもかなり危険です。
子供を連れて『ポケモン』『ドラえもん』『仮面ライダー』等の映画を見に行きましたが、スジがわからないため、まったく楽しめませんでした。
かなりつらい時間でした。
そんな私にも、今流行りの『君の名は。』はとても感動的な映画でした。おススメです。
というのは当然ウソで、『君の名は。』も『シンゴジラ』も見ないまま、朴念仁として日々は過ぎていきます。