EREミクロマクロ①
EREミクロマクロという経済学に関する検定試験を受けてきたので体験記をpostします。
世間的に知られた試験ではない(私も今回受験するにあたって初めて知りました)ですが、経済学部の大学院に入るには重要な試験であるため、情報を探している人もいると思います。
そういう人のために、postします。役に立てば幸いです。
●試験の意義
一部の大学院において、というか多くの大学院において、EREで一定の評価を取得しておけば、筆記試験を免除されます。
例えば、ざっと調べると、上智大はA+、横浜国立大はA、東京都立大はB+、立命館大はB+、などです。
他も調べましたが、B+を基準にしている大学が多い印象です。
●バックグラウンド
一応経済学部卒業。しかし学生時代は度胸千両的体育会生活を送っていたため、学業は完全に放棄していました。
就職後、証券アナリストと中小企業診断士を取得しました。診断士を取得した10年前には相応に勉強しましたが、それ以降はまったくやっていません。
日経新聞は、千本ノックのように毎日目を通しています。
●テキスト
情報は少ないですが、ネットで調べると公務員の過去問集(『スーパー過去問ゼミ』)を使っているケースが多いです。
私も書店で探して読んでみましたが、ミクロとマクロに分かれており、量の多さに圧倒されて取り組むのを辞めました。
勉強では、そのテキストの有効性よりも、継続のしやすさのほうが大事です。
というわけで、私が選んだのは以下の通りです。
①中小企業診断士のTACのテキスト
まず、10年前のレベルに戻るべく、診断士のテキストの最新版を買って一通り読みました。
なお、ネットでは、診断士試験の事前準備的にEREを受けるべし、という記事を読みました。私見ですが、診断士試験とEREはレベルが違い過ぎるので、ちょっとお勧めできません。診断士は一定のレベル、一定の範囲で出題されるので、過去問をやるほうがベターです。
②経済学ベーシックゼミナール(西村和雄氏ほか)
スーパー過去問ゼミを買いに行って、辞めて選んだのがこの本。
例題・解説・練習問題という構成で、まず一度じっくり考えてから解説を読むので、頭に入りやすい。
「ベーシック」とありますが、難しいし範囲は広い。どうしてもわからない点は飛ばしてやり切りました。
二度目も通してやり、三度目は間違えた問題だけやりました。
内容は良いのですが、練習問題の解説の字が小さいのがストレスフルでした。
③ERE公式問題集
EREが公式問題集を出しています。これは問題のレベル確認のために必須です。ベーシックゼミナールの次にやりました。
このテキスト、残念ながら結構間違いが多いです。出版社のHPに正誤表が載っていますが、それ以外にもいくつか発見しました。
過去問さえ完璧にしておけば、何とかなる試験は世の中多いですが、この問題集は内容が薄いため、何とかなりません。あくまで、問題の傾向やレベルの確認という趣旨で取り組みました。
④経済学ゼミナール上級編(西村和雄氏ほか)
『ベーシックゼミナール』でも、私にとっては十分にハイレベルでしたが、試験2週間前に調子に乗ってこの上級編を買いました。
問題はほとんど国家公務員総合職の過去問であり、難問ぞろいでした。前半はそれでも頑張って取り組んでいましたが、後半は多少挫折気味で、飛ばし飛ばしでやって、最後まで行きました。
2回目は比較的平易な例題に絞ってやりました。
なんだかんだ言っても、青年時代にあの水準の問題を解いて試験に合格しているわけだから、公務員偉いよね!と思いました。
●サブテキスト
主にベーシックゼミナールに取り組んでいましたが、どうしても理解できない点が出てきたので、サブテキストとしていくつか購入しました。
①ミクロ経済学の力(神取道宏氏)
東大の神取教授の講義をテキストにした有名なテキスト。
経済学を学ぶ意義について諸所で触れてあり、感銘を受けました。こんな授業やテキストに学生時代に出会っていれば、もっと違う時間の過ごし方になっていたと思います。こんな先生にちょっと憧れます。
なお、このテキストに付属する問題集として、『ミクロ経済学の技』というのがあり、中身を見ずにネットで買いましたが、これは私には合わず、使いませんでした。
②入門マクロ経済学(中谷巌氏)
学生時代にほんの少しだけ読んだテキストが、改訂されて出ています。今でも入門書の定番とのこと。
アベノミクスなど最新のマクロ情勢にも言及されており、興味を持って読み進めました。なぜ学生時代、こんなに面白いテキストに興味を持てなかったんだろう?
こういう時、社会経験がものを言いますね。自分事として興味を持って読むことができます。
●youtube
テキストを読んでもわからないポイントは、動画を見ました。
youtubeでキーワードを入れると、どんなマイナー論点でも解説動画をあげている人がいました。動画全盛時代ですね。
ただ、スピードが自分の考える速度と合わないので、見たのはほんの少しだけでした。