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いい人かどうか、どうやって見極めるのですか

あるとき、「いい人かどうか、どうやって見極めるのですか」と聞かれたことがある。

確かに、個人で事業をやっていると、会う人が全員、信頼できる人ではない可能性がある。

自分をだまそうとする人、おカネを取ろうとする人がいるかもしれない。

(もっとも、会社員も同様にリスクはあるはずであるが、万が一リスクが顕在化したときに、個人の場合は自分で責任をとる必要があり、会社員よりもリスクについては敏感にならざるを得ない。)

会う人の見極め(「見極め」というとおこがましい言い方であるが、もちろん自分も相手から見極められているという前提で話す)については、以下のように考えている。

•世の中には、good personもいれば、bad personもいる。

•しかし、その間に、「場合によってgoodにもbadにもなりうる層」がいると考える。

•そして、その層の人をgoodに持っていけるかどうかは私自身の付き合い方による。

•自分が誠意をもって付き合っている限り、その層の人たちはgoodでい続ける。

よく考えれば、生まれながらにbadな人なんてそうはいない。

相手に不愉快や不満足を感じるから、badになるのだ。

簡単なことだが、

・アポイントには遅れない。

・相応の服装で行く。

・お店も相応のお店を選ぶ。お金は当方で支払う。

・メールもしっかりした内容で書く。返信は速くする。

といった基本的なところを重視すれば、相手が不愉快や不満足を感じることは減る。つまり、自分にとってbad personになることは減る。

リスクは、こういった若手の時に諸先輩方に習ったビジネスマナーを徹底することで、軽減できるのだ。

この、「人の見極め方三分法」は、ほかのシーンにおいても適用できる。

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私はカネ系の仕事を長くやっていたので、おカネにまつわる不祥事を目の当たりにしたことが複数回ある。

その時に考えたのが、この三分法である。

つまり、

•詐欺や横領などの悪事を、どんな状況においてもやる人はやる。

•また、どんな状況でもやらない人はやらない。

•しかし、目の前におカネがあると、手を出してしまう人は一定数いる。

ということである。

本来なら、我々おカネにかかわる仕事をする人たちは、高いモラルが必要であり、目の前におカネがあっても、手を付けない人であるべきである。しかし、そんな人たちばかり選んでいると、せっかくの有能な人が入ってこれない。

目の前におカネを置かず、手を出せないような会社の仕組みにしておいて、そのうえで有能な人材を見つけて、信頼して仕事を任せるようにするのがベストである。

モラルの高い人間は、その仕組み構築のほうに回すと良い。おカネ系の仕事は、能力にかかわらず、モラルが高いとそんな重要な仕事が任せられる。よって、モラルが高いと生涯収入が高くなる。

モラルが高い人が、カネを扱う仕事をするのは合理的である。

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話は逸れたが、本稿で言いたいことは、「リスクは、自分の振舞い次第でマネジメント可能な部分が多い」ということである。

具体的には、goodでもbadでもない層を味方につけることで、リスクは減らせるということである。

どんな人間でも、人生において抱えるリスクは一定程度ある。長い人生で見れば、その総量は誰にとっても似たようなものであろう。

そのリスクを自分だけが減らすことができれば、他に抜きんでて成功する可能性が高くなるのは言うまでもない。

成功の秘訣として、しばしば縁や運に言及されることがあるが、そんな簡単な話ではないと考えている。

本稿では、成功の秘訣として、リスクマネジメントの観点から考えてみた。確かに、自分だけがリスクを減らすことができれば、相対的に成功する確率が高くなる。

「成功の秘訣は『誠実』です」などと言われると、陳腐だな~と思うことが多いが、そのカラクリはきっとこういうことなんだろう。