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割れ窓理論について

今日は、割れ窓理論についてお話します。

割れ窓理論とは、軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を

含めた犯罪全体を抑止できるとする理論のことを言います。

一見すると、軽微な犯罪を取り締まったところで、殺人・強盗・麻薬

密売などの凶悪犯罪が減るとは思えません。

しかし、こういった一般の市民も犯しがちな軽微な犯罪を徹底的に

取り締まることで、市民のモラル自体が向上し、地域の安全確保に協力

するようになり、結果として凶悪犯罪が減る、という理屈です。

有名な事例では、ニューヨーク市長のジュリアーニ氏がこれを採用し、

違法駐車や無賃乗車、未成年の喫煙などを徹底的に取り締まり、大きく

治安を回復させたという事例があります。

私はこの割れ窓理論という考え方が大好きです。

私は、目の前にある達成可能な小さな目標と積み上げていくことで、

最終的に大きな問題を解決できる、と信じています。

スポーツはその典型だと思いますが、イチロー選手や本田圭佑選手の

ようなスーパースターが、普段からスーパープレイの練習をしているか

と言われれば、そうではありません。

普段は、野球少年やサッカー少年がやっているような地道な練習を

じーっと継続的にやっています。

ただ、一回のキャッチボールや一回のパスをおろそかにせずに、懸命に

取り組んでいる、と言います。

それが、彼らのスーパープレイに繋がっていると言えます。

割れ窓理論をことさらに書きましたが、「神は細部に宿る」や「凡事徹底」

という言い回しもある通り、誰しも肌で理解していることだと思います。

私は、風水は理解できませんが、トイレを掃除したり玄関に花を飾ったり

すると、良いことが起きるという考え方は納得できます。

私にとっての「割れ窓」は、「時間を守る」ということです。

特に飲み会は15分前到着という目標を自分に課しています。

私は方向音痴なので、しばしば道に迷いますし、不可抗力ですが電車が

遅れたり道が混んでいたりすることもあるので、必ず15分前に行くよう

にしています。

この小さな努力が、どの程度自分の成功・不成功につながっているかはわか

りません。

ひょっとしたら、ほとんど効果がないかもしれません。

あったとしても、効果はほんの少しでしょう。

でも、このほんの少しの効果が、人生の幸福につながっていると思います。

人生で、「口惜しい」と思う瞬間は、ほんの少しの差で目的に届かなかった

ときに発生します。

私はノーベル賞も金メダルも取っていませんが、何ら口惜しくありません。

最初からチャレンジもしていないからです。

でも、大学受験で落ちたことや、空手の試合で接戦の末負けたことは口惜

しいと思っています。

ほんの少しの差で目的に届かなかったからです。

もう一つ、普段から大事にしていることがあります。

それは「挨拶」です。

必ず、足をそろえ、手の平を太ももに付けて、大きな声で挨拶をして、

頭を下げて礼をします。

特に目上の方に対して、これらを怠ることはありません。

これは大学時代の空手道部で徹底的に身に付けましたので、これをやり

きることには絶対の自信を持っています。

これも、どの程度効果があるのかはわかりません。

挨拶なんて全然ダメでも、会社で高い評価を受けたり美女と結婚したり

している例をたくさん知っています。

「100回叩けば割れる壁を、みんな90回でやめてしまう」ということ

を、松岡修造氏が言っていました。

私の割れ窓理論が有効かどうか、ひょっとしたら死ぬまでわからない

かもしれませんが、死ぬまでやり続けるつもりです。

このブログを書いている間に、「トイレ掃除をせよ」と厳命された筆者

からは以上です。