80:20の法則
いつもお世話になっております。
今日は文章の書き方についてお話します。
特に弁護士先生にはぜひ読んでいただきたい内容です。
私も書籍を書くようになって、出版社などのいわゆるプロの方とお会い
する機会に恵まれるようになりました。
出版社の方に教えてもらったのですが、わかりやすい文章を書くときの
コツとして、「80:20の法則」というものがあります。
これは、読者がもともと知っている情報が80、初めて知る情報が20
くらいの配分で文章を書くと、読者は心地よく文章を読めるという
ものです。
最初この話を聞いたとき、なるほどと納得できました。
知らない情報ばかりの文章は、まったく受け付けません。
知っている内容の文章のほうが、よく読んでいます。
実は私は活字中毒の読書好きですが、実は読む作家は一人だけで、
30年くらい同じ作家のものを読み続けています。
いい加減、飽きてきますが、それでも毎回新しい発見があり、自分の
血となり肉となっている気がします。
何よりも、おおむね知っている内容なので、心地よく読むことができ
ます。
弁護士先生の書くものは、この法則の逆を行っているケースが多い
と思います。
典型的なのが商事法務に記載される論文です。
業界人ならば80%は知っていて、20%を初めて知る情報かもしれま
せんが、大半の読者は20%しか理解できない文章になっていると
思います。
その論文の想定読者が業界人ならそれでも良いかもしれません。
しかし、業界人(=同業者)は一般的にはクライアント足り得ないので、
想定読者はクライアントまたはクライアント候補とすべきです。
この想定読者のことを、業界ではペルソナと言います。
この言い回しも執筆活動をするようになって初めて知りました。
素晴らしい言葉だと思います。
このペルソナを、かなり詳細に設定します。
年齢、住所、学歴、勤務先、所属部署、家族構成、趣味、、、など
をかなり細かく設定します。
このペルソナ向けを常に念頭に置きながら、文章を書くことが
コツです。
さるマーケティングのプロは、ペルソナを紙に書いて、イメージ
写真もその紙に貼って、常にその紙を机に貼っていると言って
いました。
ペルソナを念頭に置きながら文章を書けば、少なくともあの商事法務
のような文章にはならないと思います。
企業法務時代から、商事法務を目の敵にしてきた筆者からは以上です。