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令和って感じ

我々のような40代のおじさんには、25歳の3年目の若手も1年目の23歳の新人も同様に若い。しかし、この二人の差は非常に大きいと思っている。それは、コロナ前入社とコロナ後入社の違いである。コロナ後入社の人にとっては、「リモートはデフォルト」「上司や先輩との飲み会はない」「満員電車は未経験」だろう。

今回のコロナによる社会変動が不可逆的であるなら、こういった価値観の人たちが増えてくるだろう。コロナ後に入った若者たちが、今後10年の新しい価値観の社会をリードしていくだろう。もう、先輩との飲み会で不満や愚痴を聞いてもらう、なんていうことはないのだ。

よく、同世代の人たちと話していると、今の若手は可哀そうだ、と聞く。先輩や同僚と話す機会がなくて寂しい、という理由である。確かに、我々の世代が若かったときに同じような境遇に置かれると、寂しくて発狂してしまうだろう。

しかし、今は令和である。SNSなどで知り合いと楽しくやっているのではないか。会社に行っても寂しい人はいるのだ。寂しい人の発生確率はさほど変わらない気もする。

●Twitterをやっている老女の話

先日、80代の老女のTwitterを見た。彼女は夫はすでに亡くなっており、一人暮らしをしている。数年前にPCと出会い、その後スマホを使うようになり、Twitterを始めた。

そのTwitterで、彼女はなんとインフルエンサー化している。フォロワーが数万人いるのだ。散歩して見つけた花の写真などをアップしている。ときには、戦争の話などもしている。

彼女はTwitterで、こんなことを言っていた。

「私はこんな老人で一人暮らしで、しかもコロナで人に会えないから、寂しいだろうとみんな言ってくれる。でも全然寂しくない。毎日フォロワーさんとTwitterでやり取りしている。」

これが令和の老人である。

●某大学教授の話

某大学教授がTwitterで、こんなことを言っていた。

「以前は、サークルやゼミで飲み会をやって先輩や仲間と関係を築き、過去問やノートを仕入れて、仲間と相談してレポートを仕上げたりテストを受けたりした社交的な人物が高得点を取っていった。しかし、コロナ下でそんな社交的な活動はできなくなった。

逆に、家でじっくり論文を読んだり自分で調べたりする非社交的な人物がすごくよいレポートを上げてきて高評価を得るようになった」(記憶ベースであるが、趣旨はこんな感じ)

これまで、能力もやる気もあるのに、社交的ではないというだけで社会から評価されずにいた人材が、正当に評価される時代になっているのかもしれない。

これまでコミュニケーション能力に欠ける、というだけで本当は能力もやる気もある人間が就職活動などで落とされてきた。そんな人材にも光が当たる世の中になってほしい。

●小田和正と尾崎豊

今朝の日経新聞で、小田和正や尾崎豊がデビューしたライブハウスがコロナの影響で閉鎖に至った話が出ていた。両人とも私はかなり好きなので、響く内容ではあった。残念な話ではある。

しかし、今はyoutubeで誰でも自由に世間に自分の楽曲が発表できる時代である。yoasobiやAdoなどはその典型である。小田和正や尾崎豊のころは、まず東京に住んでいないとそもそもチャンスさえ巡ってこなかっただろう。

地方に住んでいても、ライブハウスという場所を得ずとも、楽曲が発表できる。今の時代のほうが能力に対してfairだよね、と思う。

●Podcastを始めた話

このGW、予定していたコンサートがなくなってヒマになると思っていた。しかし、突然Podcastを始めた私は、このGW中になんと6本もインタビューをアップした。相手もヒマなのである。

日程調整をして、ガイダンスをして、インタビューをして、アップする作業を6回やった。アナライズを見ていると、視聴数や視聴者数が伸びているのが分かって楽しい。FBで投稿すると、懐かしい人からコメントもあった。超楽しい。

意外に、実は最大のリスナーは私自身であることがわかった。芸能人は、自分の映像を見る人と見ない人に分かれると聞く。明石家さんま氏は自分の映像を見るタイプと聞く。どうやら私は見るタイプのようだ。

思えば、FBやnoteの投稿も、実は私自身がめっちゃ読み返している。FBだと過去のものを読み返すのが難しいので、noteにも書くようにした、というのもnoteを始めた理由だったりする。

というわけで、自分がやったインタビューのPodcastをかなり聞き直している。楽しい。これが令和の楽しみ方である。コロナのせいで会えないし飲めないが、全然寂しくない。

「コロナが落ち着いたら飲みましょう」というセリフは封印することにした。アクリル板やマスクなしで会食できるようになるのはかなり先だろう。それまで、そうではない形の楽しみ方を見出したい。