中学1年生のときの話です。
中学1年生のときの話です。
ある塾に通っていました。男子ばかり10人ほどのクラスでした。毎週数回通っていて、中には小学時代からの知り合いもいて、気心も通じていました。
中学生・同性・頻繁に会うというグループにおいては、「流行」というのがしばしば発生します。
シャツをズボンに入れない、歩いているときにツバを吐く、などです。しゃべり方や髪型などもそうです。流行語とかもあったと思います。女子高生のルーズソックスや厚底靴のようなものです。
そこで流行ったのが、「遅刻」でした。告白しますが、最初に流行らせたのが、私でした。私は当時、そのクラスで発言権がそれなりにあったのです。今でいうインフルエンサーです。
最初は、単に学校行事(運動会の練習など)で遅刻しただけでした。遅刻して授業に行くと、なんとなく「待ってました!」感があり、ちょっとカッコいいと思ってしまいました。それが何度か続きました。
そうすると、他にも学校行事を言い訳にして、遅刻する人が現れました。たまたま2-3人、同時に遅刻することがありました。それが、なんとなくカッコいいという風潮になってしまいました。
さらに遅刻が流行化し、定時に行く人間が少数派になってしまいました。そうなると、後は一気呵成です。定時に行く人間はゼロになり、遅刻して教室に入ると講師が一人で怒りながら待っているということが続きました。
講師は怒り心頭です。非常識だ、最低限の礼儀だ、授業にならない・・・などとこっぴどく叱られました。しかし、こちらは流行性感冒にかかっているような男子中学生です。まったく気になりませんでした。蛙の面に小便です。
講師は問題視し、親にレターを送るなど厳しめの対応をしたかもしれません。覚えていません。講師の言うことを聞かない中学生が、親の言うことも聞くわけがありません。
しかし、流行ははかない。小人数なので、流行るのも早いが、廃れるのも早い。とくにきっかけもなく、数か月で遅刻は沈静化しました。
これが、私がインフルエンサーとして経験した(流行らせた)流行です。30年以上前の話ですが、今ここで告白して懺悔します。
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その経験が生きたのかどうかわかりませんが、長じて私は逆に時間に非常に厳しい人間になりました。会議や会食に遅れることはまずありません。
そのおかげで、ほんの少しだけ、周りの信頼を勝ち得ているように思います。ほんの少しだけですが、そのほんの少しで人生は変わります。
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先日、とある著名な女性のツイートで、こんなのがありました。
「もともとすごく遅刻するタイプだった。今では30分前に到着するようにしている。当然30分待つことになってダルいのだが、今までこのダルいことを他人に押し付けてきたんだなと考えたら、今後の人生はずっと30分待つ人間でいようと思う」
素晴らしいツイートで、心に響きました。30分待つ人生を送る覚悟をしたら、その後の人生は変わると思います。
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今年もいよいよ年末です。お陰様で、コロナ禍の中、多くのクライアントに恵まれ素晴らしい一年を送ることができました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。