クライアントジャーニーについて
いつもお世話になっております。
今日はクライアントジャーニーについてお話します。
通常は、カスタマージャーニーという言い方をするようですが、ここ
では弁護士先生向けに、クライアントジャーニーという言い方を使い
ます。
クライアントは、弁護士先生に発注するまでに、以下のような
プロセスをたどります。
① 弁護士先生を認知する
② その弁護士先生のこと(人柄、強み、実績など)を良く知る
③ 何らかの問題やトラブルについて悩む
④ 自分で調べる(が、解決しない)
⑤ どの弁護士先生に依頼するか比較する
⑥ 発注する
おそらく、弁護士先生を認知した母数から、実際に発注に至る割合は
極めて低いものと思います。
十分に顧客基盤を持っていて、毎日依頼される案件で手一杯という
弁護士先生はよいですが、そうではない場合、このクライアント
ジャーニーに沿って、アクションをする必要があります。
① 弁護士先生を認知する
異業種交流会に出る、パーティーに出る、本を書く、セミナーを開催
する、学生時代のOB会に出る、などがあると思います。
ここは、⑥の発注までの距離はかなり遠いので、ここで頑張っても
実際の発注までは時間がかかることを認識すべきです。
また、それゆえに徒労感も大きいです。
② その弁護士先生のこと(人柄、強み、実績など)を良く知る
食事をご一緒するのが一番よいでしょう。そこでしっかり強みや実績
をアピールすることが大事です。
強みや実績をアピールするという意味では、①と重なりますが本を
書く、セミナーを開催するというのも有効でしょう。
③ 何らかの問題やトラブルについて悩む
ここはクライアント側のアクションなので、弁護士側はやることが
ないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
問題意識を喚起することが必要です。
「コーポレートガバナンスコードが広報されました。貴社は大丈夫
ですか。対応済ですか」、「貴社の状況に似た判例が出ました。」
「会社法が改正されました。ご存知ですか」という問い掛けをする
ことで、問題意識を喚起することができます。
④ 自分で調べる(が、解決しない)
クライアントは自分で解決しがちです。ですが、どこをどう調べれば
よいのか、素人にはわかりません。
調べるのは弁護士先生の得意技です。クライアントをサポートする
ことで、実際の発注にまで話が及ぶかもしれません。
⑤ どの弁護士先生に依頼するか比較する
なぜ自分を選ぶのか、情報提供する必要があります。ポイントは、
QCDです。大手事務所なら、コスト面では劣後すると思いますが、
だからこそアウトプットの質はアピールする必要があります。
個人の弁護士であれば、納期など小回りの利くところを差別化
にしてもよいと思います。
ここまで述べてきましたが、クライアントジャーニーを念頭に置く
ことで、とるべきアクションが二つでも三つでも思い浮かぶと思い
ます。
すぐには結果が出ません。でも5年やれば価値が出てきます。
先日、「大野さんはしゃべるのも書くのもお得意ですね。あ、でも
聞くのは苦手ですね」といわれました。アピールばかりやっている
筆者からは以上です。